ヒト・コト・ミライが交差する
リアルプレイス │ エイチ

ト・ト・ミライが交差する
リアルプレイス │ エイチ

produced by amana

CASE

企業を「求めていたマーケット」へと導く
MilK JAPONが演出する、ファミリーライフとチェキの出会い

富士フイルムが展開するインスタントカメラ「チェキ」。近年どんどん縮小していくフィルムカメラ市場ですが、チェキはその流れに逆行するように順調に売り上げを伸ばしています。チェキといえば、ファッションやカルチャーに感度の高い人たちがファン像として浮かびあがりますが、実はそれだけではありません。

今回は、好調な売り上げを支える「新たな販路」や、富士フィルムとMilK JAPONが開拓する新しいマーケットとターゲット、インテリアブランド・SLOWHOUSEとのコラボレーションで実現した大好評のイベントのようすを、そのプロセスとともにご紹介します。


テーマは「写真のある豊かな生活」。2017年12月9日から24日にかけて、MilK JAPON(以下、MilK)とインスタントカメラ “ チェキ” がコラボレーションしたポップアップストア「Living with チェキ」がSLOWHOUSE天王洲にて開催されました。クリスマスシーズンの華やかな店内の一角に、チェキの魅力を散りばめたインテリア空間を3週間限定で展開。チェキのフィルムが暮らしの風景になると、どのようにライフスタイルが魅力的になるのかがイメージできる空間になりました。期間中にはMilK会員を招待したスペシャルイベントも開催され、たくさんのファミリー層が訪れました。

企画のきっかけになったのは、MilKが主催した夏休みの自由研究イベント『子どもたちが覗いた夏のページ』。amana・Nature & Scienceのコーディネーションで実現した、写真家の平野太呂さんによる自然写真ワークショップ。この企画への機材提供を快諾してくれたのが、日本が誇る老舗カメラメーカー・富士フイルムイメージングシステムズ株式会社(以下、富士フイルム)でした。MilK主催ということもあり、参加者の多くはハイエンドなファミリー。ワークショップの視察に来た同社スタッフは、このようすを見て「わが意を得たり」と感じたそうです。フィルムカメラのユーザーをさらに拡大していきたいと考えていた富士フイルムとしては、まさに「自分たちが求めていたマーケット」を目の当たりにしたというわけです。

平野太呂さん(右)に写真を教わりながら、初めてさわるチェキに目を輝かせる子どもたち

新しいマーケットを求めて、変化するチェキのユーザー層

1998年の「Instax mini 10」の発売以来、チェキ(Instaxシリーズの通称/Instax関連商品群の商標)は現在まで売り上げを伸ばし続けています。チェキのコアユーザーは10代から20代の女性。彼女たちがユーザーの7割を占めるという状況を踏まえ、富士フイルムとしても「カワイイ」を核にしたコンセプトメイクや、若い女性が楽しむカジュアルなイベント、さまざまなアニバーサリーなどでの使用を提案してきました。

一方で、こうした既存のマーケット以外にも販路を拡大するべく、一転して訴求する層を「ファミリー」へと変えるマーケティングの新展開も模索され始めました。若い女性には「外=非日常」のなかでチェキを楽しんでもらい、ファミリーには「内=日常」をより豊かにするツールとしてチェキを選んでもらいたい。しかし、チェキの従来のイメージと、新たに実現しようとするイメージのあいだには大きなギャップがありました。この難題に挑んだのが、ハイカルチャーに感度の高いファミリー層をファンに持つMilK。

MilKとチェキがコラボしたイベントで、ガーランドの作り方を教える「Flappy garland」のスタッフさん

チェキで暮らしを楽しむ、出会いを演出するMilKの企画力

「ファミリーのライフスタイルにチェキを」。潜在するユーザーに訴求するため、MilKが企画したイベントが「Living with チェキ」です。富士フイルムとのコラボレーション先としてMilKが白羽の矢を立てたのは、オーガニック&ロハスな暮らしを提案するインテリアブランド「SLOWHOUSE」。これまでのイメージからすると全く想像だにしない座組みですが、こうしたコラボを実現できるのがMilKのポテンシャル=企画力です。

クリスマスシーズン真っ只中の12月半ば、SLOWHOUSE天王洲の店内にチェキとロハスなインテリアを組み合わせたポップアップストアがオープン。「チェキがあるリビングルーム」が等身大のスケールで現れます。カラフルなガーランドやスワッグと一緒に、パパ・ママ・子どもたちを撮影したメモリアルなチェキもウォールデコレーションのひとつに。おしゃれでカワイイ、親子で簡単に作れる手づくりインテリアが、チェキをふだん使いする楽しみを想像させます。

ポップアップショップには貼り絵で作られたライオン、ワニ、ペンギンの「顔ハメフォトスポット」が設置されました。実はこのイベントに先立つ11月、子どもたちに大人気の絵本『ぺんぎんたいそう』の作者・齋藤槙さんによるワークショップを開催。参加した子どもたちと一緒に貼り絵でイラストを描き、フォトスポットになる顔ハメボードを手作りしたのでした。

会期半ばのクリスマスシーズンには、オリジナルのポケットガーランドを親子で作るワークショップを開催。オーダーメイドのガーランドを手がけるお店「Flappy garland」の方々を講師に招き、ポップアップストアの壁面を飾るデコレーションにも負けないくらいすてきなガーランドを手作りしました。もちろん、チェキのフィルムが入るスペシャル仕様。子どもたちが自由な発想でデザインしたリビングデコレーションは、最高のクリスマスの思い出になりました。

かくして大好評のうちに終了した「Living with チェキ」。クライアントの満足度も高く、次年度も事業を継続することに。企業にとってメディアは「マーケットへの案内人」なのかもしれません。メディアの読者コミュニティは、ある一定のカルチャーや価値観を共有した集団です。企業の求めているユーザーが、メディアの読者コミュニティと合致するとき、それはこの上なく幸福なコラボレーションになるはずです。

最初に、「Flappy garland」オリジナルのガーランドとポケットから好きなものを選びます
次に、フラッグに紐を通していきます
チェキにプリントする写真をスマートフォンで撮影
スマホで撮影した写真をチェキ用のフィルムに出力できるプリンターで印刷
プリントアウトしたチェキをポケットに入れて完成!

MilKの読者コミュニティは、感度の高いハイエンドなファミリー層。ここに訴求したいクライアントにとって、今回のコラボレーションはまさに「求めていたマーケットとの出会い」になったに違いありません。加えてMilKには、メディアとしての経験値をフル活用した企画力と人脈力、そして企画をハイクオリティで実現するamanaの制作力と「美意識」があります。クライアントの求める「+α」を実現する。今後も続く「Living with チェキ」の進化が楽しみですね。

Text by Mitsuhiro Wakayama

2018/6/20

  • facebook
  • twitter

一覧はこちら

LATEST EVENTS