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ト・ト・ミライが交差する
リアルプレイス

produced by amana

EVENT

鳥の巣が教えてくれる
住まいの原点


出演者:鈴木まもる×中村拓志


2017年12月5日(火) 19:00〜20:30

もっと住みやすい家がほしい—。私たちはいつでも、環境の不自由さを効率的に解決してくれる住まいを求めています。しかし自然界を見わたせば、すでに過酷な環境に適応する個性的でクリエイティブな「家」を手に入れている生きものがいます。

世界を渡りあるく「鳥の巣」研究者・鈴木まもるさんは、鳥の巣の合理的な設計に人間の住環境をよりよくするヒントがあると言います。そんな鈴木さんと、自然と人が共生する住まいを実現する建築家・中村拓志さんが、未来の家のあり方について語るトークイベントを開催します。

いま、人々が住環境に求めるものとはなにか? 鳥の巣が教えてくれるソリューションとは? 多様化する「住」のニーズに応えるヒントを、研究者と建築家のそれぞれの視点から探ります。


未来の住まいは「家」から「巣」へ?

—今回のイベント企画にあわせて、鈴木さんが収集されている鳥の巣を生で拝見いたしましたが、その造形の美しさと繊細なつくりに驚きました。鳥の巣といえばカゴ型くらいのものかと思っていました。

鈴木まもる(以下、鈴木):鳥の生活環境もさまざまですから、巣にもバリエーションがあります。しかし理由はひとつで「外の危険から生命を守るため」なんですね。鳥のタマゴやヒナは他の動物にとって栄養価が高いので狙われやすいんです。同時に、親鳥は暑さ寒さからも子どもを守らなくちゃいけない。人間の家も根本的な発想は同じですよね。生命体としては鳥も人間も変わりませんから。

—なるほど。その環境でどうやって安全快適に生きるかを突き詰めた結果が、このユニークな形につながっているんですね。環境が過酷になればなるほど、鳥の巣の形や機能も個性的でおもしろくなっていくと。

キムネコウヨウジャクの巣

鈴木:たとえば、この巣(上図)は妊婦さんのおなかみたいな形をしていますよね。鳥が恐竜から進化するとき「おなかの重さ」は飛ぶための課題でした。だから、母体の機能を巣として体外に移動することで体を軽くしたんです。内部の構造も子宮ととてもよく似ています。

—とても合理的だし、なにより形が美しいですね。アート作品としても価値がありそうですね。

鈴木:実際、住宅やインテリアを提供する企業が、発酵熱や気流による寒暖差のような自然エネルギーを活用した住環境づくりを進めていますよね。

—生きもののくらしや自然現象からヒントを得たエコなシステムは、新しいマーケットを生み出しつつあるんですね。

鈴木:太古の昔から、人間はほかの動物の巣からヒントを得て、ツボやカゴを作ってきました。家も同じです。それは現代もいっしょで、鳥の巣からわたしたちの住環境を考えることは十分に可能でしょうね。

オナガサイホウチョウの巣

鈴木:サイホウチョウ(裁縫鳥)の巣はクモの糸と葉っぱでできています。糸で葉っぱを器用に縫い合わせて「ブラインドカーテン」をつくるんです。ほかにも羊の毛でフェルト状の巣をつくる鳥や、人間がゴミとして出したビニール袋なんかを使って巣をつくる鳥もいます。あらゆる素材や技術を利用して、寒暖や風雨をしのいでいるんです。

—人間の住環境づくりとまったく同じ考え方ですね。建築家に「巣」をコンセプトに住宅を設計されている中村拓志さんがいらっしゃいます。自然環境を活かした効率的で合理的な住環境を提案する中村さんは、鳥の巣からインスピレーションを受けたところがあるかもしれません。おふたりのお話をぜひ聴いてみたいです。

鈴木:なるほど、ぜひお話ししてみたいですね。鳥の「生きるための知恵」が人間社会に役立ったらおもしろいと思います。建築家の方は、それを実現する力を持っていますからね。

 

過酷な環境に適応する鳥の巣から、次代のソリューションを研究者の鈴木まもるさんと建築家の中村拓志さんが探ります。イベント当日は鈴木さんが収集している鳥の巣を数点展示する予定です。トークとともに、その造形美もぜひお楽しみください。

タイトル 鳥の巣が教えてくれる住まいの原点
日程 2017年12月5日(火) 19:00〜20:30
会場 amana square
料金 2,500円
定員 72名
申込締切 2017年12月4日(月)

登壇者紹介

鳥の巣研究家/絵本作家/画家 鈴木まもる

世界中を旅して鳥の巣を収集し、2002年ニューヨークのギャラリーAnnexにて初の海外展「NESTS」を開催。その後国内外で数々の展覧会を開催し、2017年にベルナール・ビュフェ美術館にて「森―いのちのかたち」展を開催。

建築家 中村拓志

1974年東京生まれ。2002年にNAP建築設計事務所を設立。地域の風土や産業、敷地の地形や自然、そこで活動する人々のふるまいや気持ちに寄り添う設計をモットーとしている。主な作品に「東急プラザ表参道原宿」など。

写真:Jo Takano

2017/11/1

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