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produced by amana

EVENT

レシピの「オープンソース化」で
カレーは新たなる領域へ


水野仁輔(カレーの人)


2018年6月4日(月) 17:00〜18:30

本場インドとも違う、日本独自で発展してきたカレー文化。昨今さらなる進化を遂げていて、そのムーブメントを牽引するのが、スパイス伝達サービス「AIR SPICE」の運営や、カレーに関する著書をこれまでに45冊以上手がける、カレーのスペシャリスト・水野仁輔さんです。

「カレーには人を惹きつける魅力があり、カレーを“オープンソース化”することで、さらなるポテンシャルが引き出される」と話す水野さん。さらに突き詰めていくとカレーは単なる食べ物ではなく、コンテンツでありコミュニケーションツールであり、概念であると話します。

これらはいったいどういうことなのでしょうか。どうやら私たちが想像するものとは違う次元からカレーを捉えているようです。そんな水野さんのカレー論の真髄に迫る、トークイベントを開催します。

そしてイベント開催にあたって、トーク内容を少しだけ先行公開。ご興味ある方は奮ってご参加ください。


キーワードはレシピのオープンソース化

―「カレーとビジネス」というキーワードを結び付けると、究極のカレーは何かとか、いかに売れるカレーを作るか、といった方向になりそうですが、そういったものとは違った切り口でトークを展開していきたいと思っています。

水野仁輔(以下、水野):そうですね。僕がやりたいことを一言で言うと、「日本のカレー文化を進歩させること」です。そこでいちばんのネックになっているのは、カレーを作るためのテクニックや情報がブラックボックス化されてしまっていることです。

―たしかに「おいしいカレーの作り方」の本はたくさんありますが、店主自ら資産でもあるレシピを公開して広く知らせるということはないですよね。

水野:そうなんです。門外不出、秘伝の味。そんなふうにして、日本のカレー業界は100年近くやってきているわけです。たとえば一般的に「玉ねぎを飴色になるまで炒める」という考え方があります。これはおいしさの秘訣として定説ですが、そもそも本当にそうなんですか、もっとおいしくなる方法はないのかと改めて問いたいのです。そこでキーワードとなるのが「レシピのオープンソース化」です。

―オープンソースという言葉はITの世界で用いられているものですが、それをカレーでも適用しようということですか。

水野:情報技術の分野では、さまざまなソフトウェアのソースコードが無償で公開され、誰もが利用・改良できるようになっています。そこには市場に出回ることでさらにいいプロダクトへと成長させる目的があるのですが、これは閉じたカレーの世界でも通用するのではないかと。

―なるほど、興味深いアプローチですね。ただ、レシピを考えるシェフの立場から考えてみると、ライバル店ができたり家庭で真似されたりすることを恐れて敬遠しそうな気がしますが。

水野:そういう見方もありますが、実はそうとも言い切れないのです。詳しくはトークイベントでお話しますが、むしろそうしたほうが客足は増すのではないかとも思っています。

 

コンテンツとしてのカレー

水野:カレーというものをとことん突き詰めていくと「おいしい/おいしくない」の基準で収まらない、別の価値観が生まれてくるんです。

―どういうことでしょうか?

水野:カレーは他の料理にはない独特な性質を持っています。そのひとつが「ストーリー」です。たとえば子どものときに母親に作ってもらったカレーの味や、上京して初めて作ったカレーの味、キャンプ場で仲間と一緒に作ったカレーの味、というようにカレーは個々人の想いが色濃く反映された、特異な存在なんです。ラーメンでは同じようにならないかなと。

―ラーメンも国民食ですが、一緒に体験を共有するというよりあくまで個人プレーで、他者を巻き込むことがあまりないですね。

水野:カレーと20年近く向き合ってきてはっきり感じることは、「カレーには人をつなげる力がある」ということです。カレーを「作りたい」「食べたい」となれば人が集まるし、「食べさせたい」「もっとおいしくしたい」となれば好奇心や探究心を刺激します。本当にさまざまな可能性に開かれたコンテンツだと思います。オープンソース化によってカレーが料理という枠組みから解放されたとき、その先に“巨大な何か”が眠っているような気がするんですよね。

タイトル レシピの「オープンソース化」でカレーは新たなる領域へ
日程 2018年6月4日(月) 17:00〜18:30
会場 amana square
料金 2,500円
定員 72名
申込締切 2018年6月4日(月)

登壇者紹介

カレーの人 水野仁輔

1999年「東京カリ~番長」立ち上げ以来、カレー専門の出張料理人として全国各地で活動。「カレーの学校」で講師を務め、フードトラック「カレーの車」を走らせている。現在は、本格カレーのレシピつきスパイスセットを定期頒布する「AIR SPICE」代表。

Photographs by IMAGEMORE/amanaimages [TOP]

2018/4/27

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